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      花の旅topへ 
      2005年8月16日 
      岡山県新見市哲西町・・・岡山県西北部  昭和54年「鯉が窪湿性植物群落」として国の天然記念物に指定 
       
        
      鯉が窪池 
      水面に木と空を写し、浮かぶのはジュンサイ、手前にコバギボウシ 
       
        
       今年の春、みごとなリュウキンカの画像を見せてくださったmokuraiさんからこんな本を送っていただきました。 
      『鯉が窪の湿原ーサワッタの動物・植物』岡山県哲西町発行昭和53年刊 
      鯉が窪と言う名前さえ知らない私に、「この中にあなたのお母さんの名前が載っているよ」と。 
      今ほど環境や自然保護とかあまり言われていない頃のことです。どこで聞いたのか母が昭和52年に歌友とここを訪ねていたことが記されています。母が植物に興味を持っていたことは牧野富太郎の『新日本植物図鑑」昭和36年版を宝物のようにしていたことから知っていました。そのころやっとこの湿原が植物の宝庫であり、大切にしていこうという気運が高まり始めていたようです。稀少植物の保護のためになどということではなく、珍しい植物、本や歌に詠まれた植物を母は単に見に行きたかったのだろうと私は思います。 
      mokuraiさんは次のように書いてくださいました。 
       「・・・もしかして私はお母さんに惚れていたのだと思います。すてきな人でした。その人の足跡は、ほとんどご存じだとは思いますが。山野草の好きだったお母さん、Kさんの足跡を証明する事柄として知って頂きたく送ります。 
      133ページにこれまで来園された人として書いてありますが、その頃は植物関係のエキスパート位しか関心がなかった頃に、野の花に愛情を注いだ人だと思います。そのDNAは○○さんに受け継がれているのだと思うと私も嬉しく思います。 
      ・・・ 中略・・・ 
      この本はぜひKさんを知るあなたたちに持って欲しくて送ります。 
      Kさんに惚れた弱みかな?」 
       
      mokuraiさんに教えて頂かなければ私は何も知らないことでした。 
      この夏郷里に帰ったついでにそこへ足をのばしてみることにしました。 
      今でこそ車で1時間余りで行けますが、当時母はどうやって行ったのだろうと思いました。1日に2.3往復しかないバスで備中高梁に出て、伯備線で新見へ、そこで芸備線に乗り換えて哲西町へというコースをたどったと想像します。 
      今では湿原は歩きやすく整備された遊歩道があり、池の周りを1時間余りかけて一周できるようになっています。観光客もかなり来る様子でした。 
      管理棟に座っていたかたにこの本をお見せし、「ここに母の名前が載っているのです」とお話したらとても喜んでくださいました。「そうでしたか」と感慨深げに話してくださり、管理棟の近くのオグラセンノウの咲いているところへ案内してくださいました。奥の方の自生地はほとんど終わりかけでしたので。 
      帰って叔母に話したら、そこを訪ねたという話を、昔母から聞いたことを覚えていると言っていました。「いいことをしたねえ」と私達が母の足跡をたずねたことをとても喜んでくれました。 
       
      後日談 
      この話をした叔母が便りをくれました。 
      「昔のことを思い出し、書庫の中をかき回し、ありました。『鯉が窪の湿原』。美しい色彩で読み出したら止まらなくなりとうとう最後まで・・・中略・・133ページに姉上のお名前を見つけて「アラー」と・・・嬉しくなってこのはがきを書いています。・・・姉上の笑顔が見えるようで嬉しゅうございました。」 
      そうか、母はみんなのなかによい思い出を残してくれたのだと94年の人生をおもいやったことです。 
      
      
        
          
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            オグラセンノウ  もう盛りを過ぎわずかに遠いところで咲いていました。右はまた別の場所です。これも遠くて 
            やっとこのくらいの写真がせいいっぱい。残念。 | 
           
        
       
      
       
       
      
      
        
          
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            | ビッチュウフウロ 花の径約3cm | 
            キセルアザミ こんなふうに頭を垂れている | 
           
        
       
      
       
       
      
      
        
          
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            | サワヒヨドリ | 
            ワレモコウ | 
            オミナエシ | 
            ? | 
           
          
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            | オニスゲ(ミクリスゲ) | 
            コマツカサススキ | 
            ? | 
            カワラナデシコ | 
           
          
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            | ? | 
            食べたことが?すっぱいような | 
            ? | 
            ツルリンドウ(秋には赤い実が) | 
           
          
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            ハンカイソウ花は終わり 
            大きく力強い | 
            サワオトギリ? | 
            ? | 
            キンミズヒキ | 
           
        
       
      
       
       
      
      
      
       
       
      
      
      
       
       
      
      
        
          
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            | 萩 でも何萩というのかしら? | 
            クサレダマ・・草の連玉と言う意味 
            決して腐れ玉ではないそうですよ | 
           
        
       
      
        
      
      
        
          
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            | サンキライの葉 | 
            この葉を見たら食べたくなります。かしわもち | 
           
        
       
      
       
       
      
      
      
      
      
        
          
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            | アギナシ(おもだか科)水中に生えている 葉は細いやじりのよう | 
           
          
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            ヒツジグサ(すいれん科)葉も蓮に似ている。 
            今回はこれ1つのみ見た | 
            サギソウ 近づけなかったので残念 ズームで | 
           
        
       
      
      
      
        
          
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            | サワギキョウ | 
            コバギボウシ | 
            ? | 
            ミズオトギリ | 
           
          
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            | ヒメシロネ | 
            キスゲ | 
            チダケザシ | 
            タムラソウ?? | 
           
        
       
      
      
      
        
          
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            エゾミソハギ 葉の根元がハート形、茎をだくようについている 
                    (ふつのミソハギとちがうところ) | 
            鯉が窪池の鯉 黄金ならず黄色の鯉がいました | 
           
        
       
       
      おつきあいいただきありがとうございました。 
      ?だらけですね。 
      わかりましたら教えて下さいね。 
       
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