付録 特別編・・・八重山地方のチョウ

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2007年11月24〜26日撮影


冬でもチョウに会えるかもしれない、今回の南の島への旅はもうひとつの楽しみがあった。

今年もアサギマダラは来なかったけれど、一昨年わが庭に来てくれたアサギマダラのお陰で、チョウの世界にはまりこむことになったのである。
あのアサギマダラはきっと沖縄の方に渡ったに違いない。暖かい島は蝶にとって楽園なのだろう♪
でもたどり着くまでには広い海がある。あの小さい体でどうやって越えていくのだろうか。海を渡る蝶に自然の不思議を感じないわけにはいかない。

八重山諸島は沖縄本島からさらに400km以上離れた日本の最南西端の島々。地図を見ると台湾のすぐそばであり、フィリピンのルソン島も近い。(石垣市から那覇まで411km、台湾まで277kmという。)
年間平均気温が24度、亜熱帯に属する地方である。

八重山諸島とは・・・石垣島を中心に大小19の島の総称 (従って八重山という山も、島もない。)
先島諸島とは・・・これは宮古諸島、八重山諸島の総称


しかしお天気はあいにく雨模様、しかも1週間ずっと雨の予報が出ていた。
そんななかで観光コースを巡る間にも、私は花とともにチョウの姿を追っていた。
出会えた数は少ないがいくつか写真も撮れたのでまとめてみたいと思う。


チョウの名前についてはBBSでおなじみのチョウ博士Kさまに見て頂いてご教示いただいた。
Kさまのコメントは緑色で表した。いつもながらありがとうございます。

なお八重山での撮影ではないが、参考資料として以前昆虫館で出会ったことのある写真は周りをぼかして載せた。

石垣島

@ オキナワカラスアゲハ
11/24午後、バンナ公園という展望台のあるところで大きなクロアゲハがいた。出会い第1号!

 

11月24日石垣島バンナ公園 クリック↑
天気は曇り 花はサンダンカ 街路樹などに多用されている 沖縄3大名花(デイゴ、オオゴチョウ、サンダンカ)のひとつ

やはりアゲハはオキナワカラスアゲハですね。翅表が緑色なので間違いないでしょう
こちらのものとは別種とされています。

 

Aクロマダラソテツシジミ
11/26朝 石垣島 市街 宮良殿内という古いお屋敷の中庭 曇り


BBSでおなじみのチョウ博士Kさまのお見立てでクロマダラソテツシジミと判明\(^O^)/

シジミチョウは、クロマダラソテツシジミです。ソテツの若芽を食べて育つ蝶で、日本では沖縄以南にしかいませんが、今年秋、誰かが放したものが宝塚市内で大発生して、蝶仲間の話題になりました。もっとも、冬は越せずに、11月末までに絶滅しましたが。


Bヤマトシジミ 11/26  石垣島八重山民俗園 カタバミにたくさんいた。青が大変きれい。

 

Cシロオビアゲハ11/26 石垣島八重山民俗園   写真は撮れず・・・


シロオビアゲハ
20060713
 伊丹市昆虫館にて 


D シジミチョウ11/26    石垣焼窯元のそばの名蔵湾の海岸


ヤマトシジミか?Bと同じと思われる


Eオオゴマダラ11/26 曇り 石垣市街 石垣市蝶に指定されている 
歩いていたらひらひら飛んでいた。たしかに大きい白いチョウ、写真がとれなかったけれど間違いないと思う

折しもこんなタイル絵のあるすぐ近くの歩道上だった。

 

場所はこんなところ
中央の向こうの木のところ ちなみにその木はオオハマボウ(ユウナ)と思われる。
黄色いアオイ科のような花が咲いていた。


オオゴマダラ 20060713 伊丹市昆虫館にて

オオゴマダラの黄金に輝くサナギ
左は伊丹市昆虫館、右は多摩動物公園(20061007)

訂正、左のサナギは黄金ではありますが、ツマムラサキマダラのサナギでした


Fウラナミシジミ 11/26昼  石垣島川平湾

 

多分ウラナミシジミでしょう。本当は細い尾がついているのですが、切れてしまっていますね

西表島

Gカバマダラ 11/25 西表の由布島 雨の中飛んでいた 撮影に失敗。図鑑でみたらこれに間違いないと思われる

Hリュウキュウアサギマダラ11/25雨 西表由布島
全体がブルーがかってアサギマダラよりは小さい

ご指摘のとおりリュウキュウアサギマダラでしょう。

Iヤマトシジミの産卵11/25 西表由布島

産卵中のものは、ヤマトシジミです。鹿児島県のトカラ列島あたりから南に産するのは、以北のものとは別の亜種(okinawana)に分類されています。


これで私が今回見たチョウの全てである。少ないけれども沖縄にしかいないものも出会えたのでよしとしよう。

でもやっぱり期待の方が大きかった・・・
気を取り直して とっておきの黄金に輝く美しい虫をお見せして閉じることにする。


11/26朝 石垣市街

最後の奴はきれいですね。ヒゲナガガの仲間のようですが、
よくわかりません。いかにも熱帯らしい色彩でびっくりしました。

この美しい蛾の名前が判明した!20080107 こちらをどうぞ。
ミドリオオハマキモドキ(ハマキモドキ科)
石垣島、西表島のみに生息
ハマキモドキ科には日本では2種のみ、もうひとつはイヌビワオオハマキモドキ